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普段は学校生活とチームの練習やらでなかなか行けないけど、平日休みで長男もいたので久しぶりにバッティングセンターへ行ってみました。暫らくのあいだ、軟式球を打っていなかったせいか満足のいく打球にはならなかったようです。

カードの余りがあったので私も久しぶりに打ってみたところ、頭では分かっているのですがなかなか良い打球を放つ事はできません。自分なりにいろいろと考えながらやってみましたが、思うようにはいきません。 普段、指導をしていてバッティングがうまくいかない選手へ「あーだ、こーだ」と細かい事を言っても、その通りにできない理由がわかった気がしました。



一つの事を意識すると他の事を意識できない。
至って簡単な事なのですが、「わかっているけど、実践できない」パターンです。真面目な子、賢い子にありがちな事ですが、同時に複数の事を「やろう」としてしまうのです。
できないと、もっと頑張って「やろう」として負のループに陥ってしまい元々出来ていた事まで出来なくなってしまいます。大体、バッターボックスに入ると体が固くなってしまい三球三振なんて事も・・・。

負のループに陥ってしまった場合の対処法は・・・「やらない」事。まずは何もやらないのが一番。
フリーバッティング練習でバッターボックスに入っても、テイクバックして「トップ」の位置で止まります。最初はバットも振らせません。来るボールを見るだけです。

何打席か繰り返した後、何も意識させずただバットを振らせましょう。ここは根気よく、ゆっくりとやらせます(何も指示してはいけません)
チーム練習で難しければ、若干お金は掛かりますがバッティングセンターでやるのも良いかも知れません。後ろで順番待ちをしている人に変な目で見られるかもしれませんが、ネットの外から声だけは掛けてあげましょう。「それでOK!」と。

打てずに焦ってしまうと更に打てなくなってしまいます。試合中に特大ファールを打ってしまった後は、大体ボテボテゴロか凡フライを打ってしまうのは「次こそは!」と焦ってしまい、一番気をつけなくてはいけない事を忘れてしまうからです。一度、バッターボックスから外れて屈伸の一つでもやる冷静さがあれば良いのですが、ベンチからは「次はいけるぞ!」なんて、更なるプレッシャーが掛かり最悪の結果に・・・。

普段の練習から意識をひとつの事に絞り、複数の事を考えずにバッティングができるよう訓練することが重要かと思います。普段の練習でなかなか上手くできない動きは頭へインプットさせ、それ以外は何とか反復練習で体にインプットさせましょう。人間(特に子供)はそんなに器用な生き物ではありませんよね。

ひとつずつ簡単な(インプットし易い)事から順番に練習して行くことが大事です。その過程を本人は覚えています。指導する側も複数の指導者から一度に色々な事を言ってしまわないように情報交換をすることも大事です。

チーム練習がない日にお父さんが見てあげる時も一緒です。指導者から、いまどんな指導をしているのかを聞いてみるのも良いかも知れません。個人練習とチーム練習で方向性を同じにして、一つの事に集中して練習できる環境を整えてあげましょう。