このエントリーをはてなブックマークに追加


今日は練習法の話ではありませんが、バッティング(練習)によるケガについて書いてみたいと思います。

先日、チーム内で選手達の怪我予防に対する話があり議論しました。指導者は講習会などでケガをした時の対処方や投球による肘・肩の怪我予防について学んだり、話を聞いたりすることはありますがバッティングによる怪我(故障)については、あまり聞く事はありません。

バットをぶつけたなどの怪我は別として、意外とバッティング(練習含む)による怪我の知識はありませんでした。

書店で調べてみたところ、数は少ないですがバッティングによる故障を取り上げている本があり、なかなか考えさせられる内容で大変参考になりました。

バッティングによる故障の多くは「腰」 腰痛です。

当ブログでも書いていますが、下半身からの始動で体の捻りを利用したバッティングフォームを唱える方って多いと思われます。この下半身からの始動により極度の捻りが発生した場合、腰への負担が非常に大きくなってしまうとの事。

ある程度バットが振れるようになってきた選手は、軽いバットより重量感のあるバットを好むようになってきますので、遠心力により腰に掛かる負担は更に大きくなってしまいます。

自然と体の捻りを利用した、無理の無いバッティングフォームを身に付ける事ができれば良いのですが、どうしても簡単にフォームを改善できるような指導をしてしまっている事に気付かされました

幸い今まで指導してきた選手の中で、バッティングによる腰痛を発症した事はありませんでしたが過度な練習や体の一点に負担の掛かるフォームの指導は止めるべきですね

今回はバッティング練習のリスクについて考えさせられる良い機会だったと思います。
まだまだ勉強が必要なんです



私が読んだ本です。

「野球医学」の教科書―致命傷になる前に対処!肩肘腰の野球障害から子どもを守る!

親・指導者の「常識」がつくり出す子どものスポーツ障害 ―だから治らない、防げない!!